学習会

中国帰国者問題についての学習会を始めた。生活相談室、地域生活支援に参加している人たち(帰国者、学生、市民)が集い、この問題についての事実を調べていく。二度とこのような問題を起こさないよう、自分で考え、判断する力をつけていけるように。一世、二世の方の話を聴いたり、資料を調べたり、講師を招いて話を聴いたり、試行錯誤しながらになると思うが、少しずつでも着実にすすんで行きたいと思う。

新支援の運用等について東京都へ要望書

http://www.kikokusha.com/images/pdf/shin_shien20091014.pdf)を提出。担当部署である生活福祉部生活支援課の課長・係長と面会し、40分ほど要望のポイントを説明しました。その後、東京都議会の各会派をまわり、東京都に提出した要望書と同じものを提出・説明しました。

歌とギターのコンサート

9月12日、国分寺市いずみホールで「歌とギターのコンサート」を開催。多くの方がご参加くださり、会場は美しい歌声と優しいギターの音色で包まれました。
歌は、中国で音楽を長年勉強して来た中国残留孤児2世の配偶者、劉麗。ギターはドイツに留学、帰国後、ギターアンサンブルや他楽器との演奏などで活躍のギタリストの佐藤達男氏。
劉麗は初めてイタリアやイギリス中世・ルネッサンスの歌に挑戦、佐藤氏も中国民謡などを編曲、初めて演奏されました。
中国の歌を聴き懐かしかったとの感想をくださった方たち、美しいギターの音色にうっとりしたという方、また、中国民謡と古典音楽との対比が面白かったという感想もありました。
このコンサートは地域生活支援事業の一環として行いました。地域生活支援事業とは、中国残留法人支援法が2007年に成立、帰国者が地域の一員として生き生きと暮らしていけるようにという主旨で各自治体で実施されているものです。
当会は三鷹市国分寺市国立市から委託を受け、地域支援事業を行っています。今回は国分寺国立市の地域生活支援事業として実施しました。

子どもの権利条約国連採択20周年記念イベント2009夏への参加

子どもの権利条約国連採択20周年記念イベント2009夏「子どもたちは表現する・おとな達は考える」が全労済ホール/スペース・ゼロで行われ、当会もブースを出し会報「明天」を配布しました。
子どもたちの基本的人権を国際的に保障することを定めた「子どもの権利条約」は1989年に国連で採択され、2009年に採択20周年を迎えました。
中国帰国者3世の中には、未だに「帰国者だと分かったら困る」、中国語を話す親に「学校に来ないで」と言わなければならない子がいます。文化の違いを認めようとしない周りの偏見や差別を肌で感じている子どもたちです。多様な文化があることを知り、尊重しあえることの大切さを実感します。
国連子どもの権利委員会に出された政府レポートに対して、現在当会ではNGOレポートを出すべく準備しています。前回に続いて帰国者の子どもたちに関するレポートです。

中国琵琶コンサート

6月21日、国分寺・国立地域生活支援事業として、王暁東さん(中国琵琶)吉元ミイ子さん(ピアノ)によるコンサートを開催した。会場のいずみホール(Bホール)は、中国帰国者を含むたくさんの人たちでいっぱいになった。
王さんは、プログラム作成のために中国語での曲目入力もしてくださった。曲目選びについては、「帰国者の方たちのために中国の懐かしい曲をプログラムに入れました」。途中、中国琵琶についての説明も中国語で。「琵琶は遠くイランから中国をとおり、朝鮮半島を通って日本に伝わった。現在では日本にはいろいろな種類の琵琶がある。薩摩琵琶、筑前琵琶雅楽の琵琶など…。」
心に響く演奏に大きな拍手が送られ、会場には、ゆったりとした時間が流れた。王暁東さんのHPはこちらhttp://www.wang-biwa.jp/

<コンサート後の感想から>
・目を閉じて聴いていると、中国にいるような気がした(中国残留孤児の男性)
・聴いているうちに目がうるんできた。素晴らしい演奏だった。(引揚者の女性)
・日本にいて昔の中国の曲が聴けるなんて、すごくうれしかった。(中国残留孤児の女性)
・テレビで見たので、写メールを撮った。有名な人なんですね。(中国残留孤児2世の配偶者)
・演奏が心にしみてきた。今でもゆったりと幸せな気分。(支援者の女性)
・ほーんとに素晴らしかった。また聴きたい。(中国残留孤児の女性)

医療の日本語

国分寺国立市の地域生活支援では「医療の日本語」という時間を設けている。(財)中国残留孤児援護基金が教材として出している「医疗术语・语句集」を使い、病院に行った時に、どうやって自分の状態を伝えるか、どういう言葉が病院でよくつかわれるかなどの学習を始めた。
通院時の通訳が多くの自治体に配置されてはいるが、休みの日や急な病気の場合は頼むことはできない。病気になったときに、医者の言うことがわからない時ほど不安なことはないだろう。薬の飲み方を間違えて、大変な思いをした帰国者もいる。
まず、この教材での授業をセンターで受けた、中国で医者をしていた帰国者にこの本の使い方を教わった。その後、医者と患者の役割練習などを通して楽しみながら学んでいる。

地域支援

料理「教室」の第3回目。今日は春饼(チュンピン)。中国では春のお祝いに欠かせない一品だ。小麦粉で作り焼いた皮でいろいろな具を巻いて食べる。
まず、お湯を使って小麦粉を練る。これが餃子との違い。お湯の温度は85度。練った小麦粉を少し置き、3cmぐらいの球に分け、油をつけては重ね、麺棒で薄い円形に伸ばし広げ、フライパンで焼く。焼きあがったら一枚ずつはがしていく。油をつけて重ねて伸ばしているので、簡単にはがれていく。「わー面白い!」「さすが小麦粉文化の国!」と歓声。これで皮は出来上がり。
具はじゃがいもの千切りとピーマンの炒め物、ひき肉ともやしと春雨の炒め物、ニラ卵。それを薄く焼いた皮に包んでいただく。
今日は中国料理なので中国風で「いただきます」。参加した帰国者からは「今日は中国のお正月みたい!」。
みんな美味しいねと食べながら会話が弾んだ。