『中国残留邦人』−私たちは歴史の中に生きている−」(一橋大学「満州の記憶」研究会主催)

11月3日一橋大学学園祭特別企画で学生団体「満州の記憶」研究会主催の「『中国残留邦人』−私たちは歴史の中に生きている−」が行われ、「中国残留邦人」の西田瑠美子さん、石井小夜子前理事長が話をしました。
最初に、西田さんが自身が「満洲」にわたることになった経緯や「満洲」での体験、そして帰国したくても帰れなかった辛い経験など、研究会の方たちの分かりやすい質問に応えながら話しました。
多くの帰国者一世が高齢化され、当事者の方から話を聞くというのは本当に貴重な機会になってきました。西田さんのお話からも、国が送り出しながら人々を切捨ててきたことに対する怒りが伝わってきました。
そして石井前理事長からは、西田さんのお話の歴史的な背景、国の政策の問題が語られました。
会場に大勢集まってくださった方たちにも、この問題が私たちに語りかけていることが伝わったのではないかと思います。
若い世代の研究会の方々がこのような会を催されたこと、そして準備の段階から、ていねいにすすめてくださったことに心から感謝いたします。