生活相談

●国費帰国し、現在2世世帯のみ生活保護を受けている家族が今後の生活について相談に来た。
二世夫妻は、まだ日本語は十分ではないが、とにかく早く仕事をして自立をしたいという。しかし父親(残留孤児)と母親だけを残して家を出るのは心もとないし、親不孝だ。どうしたらいいか。
現在の制度では、一世と同居している二世世帯の収入が基準をわずかでも上回った場合に収入認定され、一世の生活支援給付が受けられない。新支援の制度が生活保護制度準用であるため、帰国後2年目で苦しい選択を迫られることになった。
先ず仕事を探す。そして自治体に世帯分離を求めながら、両親が安心して暮らせる途を探っていこうということになった。

●近々小学校の保護者会がある。私は日本語があまりできないけど、子どものことで先生に聞きたいことがたくさんあるんです。でも、先生にはうまく話せないと思う。どうしたらいい? という相談。
中国では中学を卒業したという二世の配偶者。いっしょうけんめい勉強した甲斐があり、日常会話には困らなくなったが、こんな心配もあるのだ。
じゃあ、先生に聞きたいことを中国語で書き出してみれば? 訳してあげるよ。そして、先生の応え方でわからないことがあったら、先生にもそこに書いてもらおうよ。
今までのように一緒に来てほしいとは言わなくなった彼女。きっと自分で頑張りたいという気持からだと思う。親も子も、新しい年度、自立に向けて頑張って!! そして私たちも!!