肉親探し

2008年度に新たに「中国残留孤児」と認定された3人を含む合計13人(3人以外は里帰り)が11月17日訪日した。新たに認定された3人は肉親捜し等のため。うち1人は親族と対面調査が予定されているという。身元が判明すれことを心から望む。
昨年は4人が来日して1人が判明したが、この数年、判明率はきわめて低い。時間が経てば経つほど身元判明につながる情報がなくなるのはわかっているはず。今年は敗戦から63年経ているのだ。
毎年11月になると訪日調査が行われる。そして、報道機関は、この時期、“思い出したように”報道する。当会の会員も新聞社の通訳としてかかわっているが、あまりにも遅すぎる「肉親捜し」だ。
厚生労働省の調査では、現在中国に残っている「孤児」は285名(2008年9月30日現在)。2008年度に新しく「孤児」と認定された人が3名ということは、他にもいる可能性があるはず。実際、当会では、種痘の跡があり、(中国の)近所の人等も「日本人」と認識しているにもかかわらず、「孤児」と認定されなかった人から相談を受けたことがある。