生活相談

毎週一度開いている生活相談室。今週、聴覚障がい者の帰国者家族の方が来られた。聴覚に障がいのある高校生のEさんとその母親。母はほとんど日本語が話せず、人とのかかわることがなく家にいることが多い。
Eさんは日本の手話で話し、母親は中国語。互いのコミュニケーションがとれないし、母親は学校のこともよく分からない。聾学校の先生がHPで私たちの会を見つけ、連絡をくださった。
みなが自己紹介したあと、久しぶりにお母さんが中国語で話し始めた。Eさんは、「お母さんがこんなに楽しそうに大きな声で話すのをはじめて見ました・・・。」
本当に幸運なことに、2年前にスタッフになってくださった方が、手話を話される。中国語と、手話とが飛び交い、いつもと違う雰囲気だが、みな充実している。学習支援を受け、高校に合格したばかりの中学3年生は、「これから手話を教えてもらいます。もう友達になりました。」
いつも支援を受ける側になりがちな帰国者だが、どの人も大切な存在だから、困ったことがあったら、その状況を変えていくために一緒に考えていく一人ひとりになっていきたい。
お母さんも高校生のEさんも、来週も来ます!と嬉しそうに帰っていかれた。私たちにとってもとても嬉しい出会いです。